映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (光文社新書)
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『映画を早送りで観る人たち』という本を読むと倍速視聴をするZ世代の気持ちがわかってしまった - Togetter
@inu: 倍速視聴の方は
「作品というより、ひとつの情報として見ている」
とのことです
「観たいのではなく知りたい」
「人間関係を維持するためにコンテンツを巧みに利用する」
@inu: サブスクリプションの作品過多
時間の少なさ
友達と話だけ合わせたい
絵や芝居ではなく、セリフによる説明が多くなった
こういった事情が、今の世代の意識らしいバウ
10秒飛ばしや倍速視聴を、悪いこととは一つも思っていないんですね
◎目次
序章 大いなる違和感
第1章 早送りする人たち
――鑑賞から消費へ
第2章 セリフで全部説明してほしい人たち
――みんなに優しいオープンワールド
第3章 失敗したくない人たち
――個性の呪縛と「タイパ」至上主義
第4章 好きなものを貶されたくない人たち
――「快適主義」という怪物
第5章 無関心なお客様たち
――技術進化の行き着いた先
おわりに
倍速の声に慣れると等倍速の映画に違和感を覚えてしまう
書籍:何もしないは、早送りでコンテンツ消費のスピードを上げることには反対の立場
情報のとりすぎは、食べすぎと同じ
ノイズと信号
著者も、早送りのし過ぎには反対の立場
著者は以前、仕事のために倍速視聴をしていた経験があり、倍速をしたくなる気持ちが分かる反面、倍速だと抜け落ちる体験があることも経験している p12-13
ある時、かつて倍速視聴した作品をDVDレンタルして観直し、愕然とした。作品の印象がまったく違うのだ。初見の倍速視聴では作品の滋味をーーあくまで体感だがーー半分も味わえていなかった。
時間に追われて急いでコンテンツを消化すると勿体ない
若者ほど倍速視聴をしているというデータ
倍速ネイティブ
コンテンツが溢れすぎていて、倍速をしても追いつかない
「時間ができたら後で読もう・見よう」コンテンツが無限に溜まってきている問題
自分が観たい聞きたいと思っているコンテンツをすべて再生するだけの時間は自分の人生に今後残されているでしょうか
なぜ早送りをするのか?
面白い部分だけを取捨選択して観たい
予習のための倍速
結末だけを知りたいから
「観たい」のではなく「知りたい」
友達との会話についていくための情報収集の一貫
人間のグルーミングには「観た」という経験が必要とされている
タイパを求めている
タイパに対しては、東浩紀などがタイパを求めて削ぎ落とされたコンテンツばかり受信することは、体験を損なっているのではないかなど批判している
すべてを台詞で説明する作品が増えている
これは確かにそう思うkidooom.icon
鬼滅の刃が代表例
倍速視聴されることを想定して、字幕にそのシーンの状況が分かるように説明を付与している効果がある?
または、分かりやすいコンテンツばかりが望まれているし、数字になるからそうなっている
わかりやすいものばかり咀嚼すれば、噛み砕く力は弱くなるは、タイパ批判にもまた似ている
ミステリー作品で、先に犯人や結末を確認したりつまらないシーンは飛ばす人もいる
そうした方が安心して観られるらしい
自分はネタバレが嫌なので、そういった見方はしないkidooom.icon
初体験からしか得られない栄養を失っている
「旬」が大事
「旬」な会話ネタを逃さないために、倍速視聴をする
流行り、トレンドに乗らない派の逆張りが好きな性格な自分は、そこで「旬」のために倍速視聴をする気はおきないkidooom.icon
若者の切実
オタクのカジュアル化
自己紹介の欄に書く要素が欲しい
SNSで最強の可視化問題
SNSでは個性的であることを求められる
下手にSNSで感想を書くと、刺される可能性がある
「なろう系」を始めとして、快適主義・快適中毒が背景にある
苦労せずにチートして強くなりたい願望
効率よく強くなりたい、学習したい、稼ぎたい
クリップパラドックスとは逆方向
スマホゲームのガチャ
課金と運によって手っ取り早く強くなれる
ライトノベル
「出来事のモンタージュ」と紹介されていて、うまい表現に納得
関係ないが、昔セガサターンのスーパーロボット大戦Fをプレイしていた時は、スキップできない1戦闘ごとにローディングが30秒ぐらいかかっていた記憶がある
今だと到底プレイできないだろうなーと思う
しかし、当時は頑張ってクリアしたkidooom.icon
キーワード
ワカモノのトリセツ
大豆田とわ子と三人の元夫
リキッド消費